埼玉県の大宮地区安全運転管理者協会オフィシャルサイト

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安全運転管理者制度について

安全運転管理者制度とは

安全運転管理者制度とは

企業は、公共の道路を使って自動車を運行させることにより、大きな利益を受けております。しかし自動車の利用は、ひとつ間違えば「交通事故」を起こす危険性が伴い、もし事故を起こした場合、多大な損失をこうむるだけでなく、社会にも大きな迷惑や損害を与えることになります。そこで、道路交通法では、一定台数以上の自動車を使用する企業等に対して、交通事故防止を図り、自動車の安全な運転に必要な業務を行わせるため、「安全運転管理者」を「選任」し、公安委員会に「届出」させるとともに、「法定講習」を受けることを義務づけています。これが「安全運転管理者制度」です。

対象となる事業所

選任基準

安全運転管理者

乗車定員が11人以上の自動車にあっては1台、その他の自動車にあっては5台以上使用する事業所

副安全運転管理者

自動車台数が20台以上の事業所(選任人数は20台ごとに1人以上)
自動車の台数を計算する場合、自動二輪車(原動機付自転車を除く)は1台を0.5台として計算します。(道路交通法施行規則(以下「規則」という)第9条の8、第9条の11)

安全運転管理者の資格要件

安全運転管理者
  • 20歳(副安全運転管理者が置かれる場合は30歳)以上の者
  • 自動車の運転の管理に関して、2年以上の実務経験を有し、次のいずれも該当しない者
  1. 公安委員会より安全運転管理者等を解任されて2年を経過していない者
  2. 次の違反をして2年以内の者 酒酔い運転、麻薬等運転、無免許運転、ひき逃げ、自動車の使用制限命令違反
  3. 次の違反を下命・容認して2年以内の者 飲酒運転、過労・麻薬等運転、無免許運転、速度違反、大型自動車等の無資格運転、積載制限違反、車両の放置行為(規則第9条の9(1))
副安全運転管理者
  • 20歳以上の者 ・自動車の運転の管理に関し、1年以上の実務の経験を有する者、または自動車の運転の経験の期間が3年以上の者で、安全運転管理者の資格要件の(1)(2)(3)に該当しない者(規則第9条の9(2))

届出先

自動車の使用者は、安全運転管理者等を選任したときは、選任した日から15日以内に管轄の公安委員会に届け出なければなりません(法第74条の2)。届出書は、都道府県細則に様式が定められており、管轄の警察署に備え付けられています。届出書に添付する書類の主なものは次のとおりです。

  1. 住民票の写し
  2. 運転管理経歴証明書(各事業所作成)
  3. 運転記録証明書

権限の付与と法定講習の受講

自動車の使用者は、法定で定められた安全運転管理業務を行うために必要な権限を安全運転管理者に与えるとともに、毎年行われる法定講習を受けさせなければなりません。(法第74条の2)

安全運転管理者制度の概要

安全運転管理者制度の概要
  1. 運転者の適正等の把握
    運転者の適正や技能・知識、道路交通法の遵守状況を把握するための措置を講じること。
  2. 運転計画の作成
    運転者の最高速度違反、過積載、過労運転、放置行為の防止、その他、安全な運転をさせるために、自動車の運行計画を作成すること。
  3. 交替運転者の配置
    長距離運転または夜間運転となる場合、過労などにより安全な運転ができない恐れがあるときは交替するための運転者を配置すること。
  4. 異常気象時等の措置
    異常な気象、天災その他の理由により、安全な運転の確保に支障が生ずる恐れがあるときは、安全確保に必要な指示や措置を講ずること。
  5. 点呼と日常点検等
    運転者に対して点呼等を行い、車両の日常点検の実施や、正常な運転ができることを確認し、安全な運転に必要な指示を与えること。
  6. 運転日誌の備付け
    運転の状況を把握するため必要な事項を記録する日誌を備え付け、運転を終了した運転者に記録させること。
  7. 安全運転指導
    運転者に対し、自動車の運転に関する技能・知識、その他安全な運転を確保するために必要な指導を行うこと。

安全運転管理体制の構築

組織づくり

安全運転管理を中心とする管理者の責任、権限をハッキリさせ、指示・命令系統を確立します。そして、各部署ごとに管理責任者を任命し、その役割分担を具体的に決めていきます。

規程・様式類の整備

安全運転管理の規程類は、管理方針や内容を文章化した、すべての管理業務の基準となるもので、体制づくりの大きな柱になります。

主な規程例
  1. 安全運転管理規程
  2. 運転者服務規程
  3. 車両管理規程
  4. マイカー通勤管理規程
安全運転管理業務を実施していくための書式例
  1. 運転日誌
  2. 運転者台帳
  3. 車両台帳
  4. 日常点検表
  5. 交通事故(違反)報告書